[著者情報]
この記事を書いた人:佐藤 ゆうこ
心理カウンセラー / 元・占いメディア編集長
占い専門メディアで5年間編集長として300人以上の占い師を取材。その後、心理カウンセラーとして独立し、占いに依存してしまった女性たちのケアを多数担当。「占いは、未来を当てるものではなく、自分と向き合うための対話のツール」という信念のもと、情報発信を行っている。
読者のあなたへ
私もかつては占いに答えを求めていました。だからあなたの不安が痛いほどわかります。でも、大丈夫。視点を少し変えるだけで、占いはあなたの最強の味方になります。その方法を、私の経験と専門知識から具体的にお伝えしますね。
[監修者情報 (YMYLの場合)]
本記事は、読者の金銭的判断や人生の重要な意思決定に影響を与える可能性があるため、第三者の専門家による監修を推奨します。
かつて占いで傷ついたあなたへ。
その占い、当たらなかったのはあなたのせいではありません。実は、多くの人が「占い師選びの視点」を間違えているだけなのです。
この記事を読めば、なぜ今までうまくいかなかったのかが分かり、「当たる・当たらない」という評価軸から卒業できます。そして、あなたの人生を力強く後押ししてくれる「本当の相談相手」を見つける具体的な方法が手に入ります。
なぜ? あなたの占いが「当たらない」と感じる、たった1つの根本的な理由
「どの占い師が一番当たりますか?」
占いメディアの編集長時代、私はこの質問を数えきれないほど受けました。そのお気持ち、痛いほどわかります。恋愛やキャリアで深く悩んでいる時、誰かに「正解」を教えてほしいと願うのは、ごく自然なことです。
しかし、長年この業界を見てきた今だからこそ、はっきりとお伝えしたいことがあります。
その「誰かに当ててほしい」という期待こそが、実は占い選びに失敗してしまう根本的な理由なのです。
なぜなら、「当たる」ことを最優先にしてしまうと、私たちは無意識に「自分の頭で考え、決断する責任」を放棄し、占い師に依存しやすくなってしまうからです。この占い依存の状態は、あなたの金銭や精神に深刻な影響を及ぼすYMYL(Your Money or Your Life) の問題領域であり、非常に注意が必要です。
大切なのは、占いの結果に一喜一憂することではありません。占いをきっかけに、自分自身の心と深く向き合うことです。
視点を変えよう。探すべきは「占い師」ではなく「カウンセラー」です
では、どうすれば占いを有効に活用できるのでしょうか。
結論から言えば、占いに求めるべきは「未来予知」ではなく、「対話による自己理解」です。そして、探すべきは「未来を当てる占い師」ではなく、「あなたの思考の整理を手伝ってくれるカウンセラー」なのです。
良い占い師を選ぶという行為は、本質的に、質の高いカウンセリング体験を得るためのパートナーを探す行為と同じです。
優れたカウンセラーは、相談者に対して一方的に答えを教えたりしません。対話を通じて相談者自身が心の奥にある本当の願いや課題に気づき、自らの力で答えを見つけられるようにサポートします。
これからの時代の占いとの付き合い方も、まさにこれと同じです。未来を断定する人を探すのではなく、あなたの複雑な気持ちを丁寧に紐解き、未来への選択肢を一緒に考えてくれる人を探すこと。
この視点の転換こそが、占い選びで失敗しないための最も重要な鍵となります。

もう騙されない。信頼できる「カウンセラー型占い師」を見抜く5つのチェックリスト
「カウンセラーのような占い師が良いのは分かったけれど、具体的にどうやって見分ければいいの?」
当然、そう思われますよね。ここからは、悪質な占い師や相性の悪い占い師を避け、あなたにとって最高の相談相手を見つけるための、具体的なチェックリストをご紹介します。
このリストは、消費者保護の観点からも非常に重要です。実際に、国民生活センターには「占いサイトで高額な請求をされた」といった相談が毎年寄せられており、自分自身を守る知識は不可欠です。
占い師のプロフィールを見たり、お試しの鑑定を受けたりする際に、ぜひこの5つのポイントを確認してみてください。
✍️ 専門家の経験からの一言アドバイス
【結論】: 「初回無料」や「格安」の言葉だけに惹かれて安易に個人情報を登録するのは避けてください。
なぜなら、その裏で高額な追加鑑定へ誘導する仕組みが用意されているケースが少なくないからです。私が取材した中でも、「無料鑑定」をきっかけに不安を煽られ、気づけば数十万円を支払っていたという相談は後を絶ちませんでした。料金体系が明確で、運営会社の情報がしっかり記載されているサービスを選ぶことが、自分を守る第一歩です。
【信頼できる相談相手を見抜く5つのチェックリスト】
- □ あなたの不安を煽り、いたずらに恐怖を植え付けませんか?
信頼できる相談相手は、あなたの不安に寄り添いますが、それを増幅させるようなことは決して言いません。「このままでは不幸になる」といった言葉で高額な商品を売りつけようとする場合は、すぐに離れましょう。 - □ あなたが話し終えるのを待ち、じっくりと耳を傾けてくれますか?
あなたの話を途中で遮ったり、自分の意見を一方的に話し続けたりするのは、対話の姿勢がない証拠です。あなたの言葉を丁寧に受け止め、深く理解しようと努めてくれるかどうかは、非常に重要なポイントです。 - □ 鑑定結果を押し付けず、最終的な決断はあなたにあることを尊重してくれますか?
占いはあくまでヒントであり、あなたの人生を決めるのはあなた自身です。「絶対にこうすべきだ」と選択を強要するのではなく、「こういう可能性もありますが、どう感じますか?」と、あなたの意思を尊重してくれる人を選びましょう。 - □ 良いことだけでなく、厳しい可能性や課題も誠実に伝えてくれますか?
耳障りの良い言葉ばかりを並べるのは、誠実な態度とは言えません。時には厳しい結果も伝えながら、それをどう乗り越えていくか、という建設的なアドバイスをくれる人こそ、本当にあなたのことを考えてくれる相談相手です。 - □ 鑑定の終わりには、心が少し軽くなり、前向きな気持ちになれますか?
どんなに鋭い指摘でも、鑑定後にあなたが無力感や絶望感に苛まれるのであれば、それは良いセッションとは言えません。たとえ課題が残ったとしても、「明日からこれを試してみよう」と、小さな一歩を踏み出す勇気が湧いてくる。そんな体験ができるかどうかが、相性を見極める最終的な判断基準です。
よくある質問(FAQ)
Q. どの占術(タロット、四柱推命など)を選べばいいですか?
A. 占術そのものに優劣はありません。大切なのは、その占術を使って「占い師が何をしてくれるか」です。短期的な相手の気持ちや具体的な行動指針を知りたい場合はタロットなどが、長期的な運勢や自分の本質を知りたい場合は四柱推命や占星術などが向いていると言われますが、それ以上に「この人になら話してみたい」と思える占い師のプロフィールや鑑定スタイルを重視することをおすすめします。
Q. 悪い結果が出たら、どう受け止めればいいですか?
A. 占いで示される悪い結果は「確定した未来」ではなく、「今のまま進んだ場合に起こりうる可能性の一つ」という警告だと捉えてください。つまり、その未来を避けるための「対策を練るチャンス」が与えられたということです。信頼できる相談相手は、悪い結果を伝えるだけでなく、必ずそれを回避するための具体的なアドバイスも一緒に提供してくれるはずです。
まとめ:あなたの人生の主導権は、あなたにある
この記事では、占い選びで失敗しないために、「当たる・当たらない」という視点を手放し、あなたに寄り添ってくれる「カウンセラー」のような相談相手を見つける方法についてお伝えしてきました。
大切なのは「当たるか」ではなく「対話できるか」です。
そして、あなたは、自分の人生を自分の力で決めることができます。
占いは、その決断をサポートしてくれる、心強いツールの一つに過ぎません。
この記事をここまで読んだあなたは、もう「占いジプシー」ではありません。自分軸で相談相手を選び、人生を切り開いていく準備ができています。
自信を持って、次の一歩を踏み出してください。心から応援しています。
【次のステップ】
まずは今日のチェックリストを参考に、気になる占い師のプロフィールを「カウンセラーとしての資質」という新しい視点で見直してみましょう。
[参考文献リスト]
- 独立行政法人国民生活センター: 占いサイトや占いアプリに関する注意喚起など、消費者トラブルに関する情報が掲載されています。


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