[著者情報]
この記事を書いた人:月森 由紀(つきもり ゆき)
占いカウンセラー / 占い専門ライター
占い師として延べ5000人以上の鑑定を経験。恋愛やキャリアの悩みを持つ相談者に寄り添い、具体的な一歩を踏み出すためのサポートを得意とする。その経験を活かし、大手女性向けメディアで占い特集の執筆・監修を100本以上担当。「占いは魔法ではなく、あなた自身が主役のカウンセリング」を信条に、初心者でも安心して占いを活用できるための情報を発信している。著書に『あなたのモヤモヤを「聞く力」に変える はじめての占い相談術』。
「初めての占い、何をどう聞けばいいか分からなくて不安…」。かつての私もそうでした。
でも、ご安心ください。この記事を読めば、もうネットで「質問ランキング」を検索する必要はありません。
なぜなら、この記事ではどんな悩みにも応用できるたった3つの原則で、あなたの漠然とした不安が「占い師を本気にさせる最強の質問」に変わる方法を、具体的にお伝えするからです。
この記事を読み終える頃には、あなたは自信を持って占い師と対話でき、占い鑑定の価値を200%引き出せるようになっています。
なぜ、ほとんどの人が占いの時間を無駄にしてしまうのか?
鑑定後に「結局どうすればいいんだろう…?」と、スッキリしない気持ちで席を立つ。実はこれ、占い初心者の方によくある失敗なんです。
占い師として5000人以上の方と向き合ってきましたが、「何を聞けばいいか分かりません」というご相談を最も多く受けてきました。ですから、あなたが今、質問の仕方に悩んでいるのは、ごく自然なことなんですよ。
この問題の根底にあるのは、占いという限られた時間を最大限に活かすための「準備」ができていない、という点です。例えば、20分5000円の鑑定だとしたら、1分あたり250円の価値があります。その貴重な時間を、質問に悩んだり、的外れな質問をしてしまったりしては、本当にもったいないですよね。
多くの人が、ただ漠然とした不安を抱えたまま鑑定に臨み、占い師に未来を丸投げするような質問をしてしまいます。しかし、それでは占いの本当の価値を引き出すことは難しいのです。
質問ランキングより100倍役立つ!鑑定価値を最大化する「3つの黄金原則」
では、どうすれば占い鑑定の価値を最大化できるのでしょうか。
その答えが、これからお伝えする「3つの黄金原則」です。この原則は、単なる質問リストを覚えるよりもはるかに強力で、あなたのどんな悩みにも応用が可能です。
原則1:未来を「尋ねる」から、行動を「相談する」へ(主体性の原則)
最も重要なのが、この主体性の原則です。多くの人がやりがちな「彼と結婚できますか?」「仕事はうまくいきますか?」といった未来を尋ねる質問は、あなたを物語の傍観者にしてしまいます。
そうではなく、「彼と結婚するために、私が今すべきことは何ですか?」「仕事で成果を出すために、私が意識すべきことは何ですか?」というように、自分を主語にした行動の相談に切り替えてみましょう。
相談者が主体性を持つことが、具体的で役立つアドバイスを引き出すための大前提となります。あなたが「どうしたいか」という意志を示すことで、占い師はあなた専用の、より深いアドバイスを返すことができるのです。

原則2:主語を「彼/会社」から、「私」に変えてみる(自分軸の原則)
「彼の気持ちが分かりません」「会社が評価してくれません」といった悩みは、主語が他人や環境になっています。しかし、占いで深く探れるのは、あくまで「あなた自身」のことです。
他人や環境は、残念ながら直接コントロールできません。そこで、質問の主語を「私」に置き換えてみましょう。
- 「彼の気持ち」→「私が彼ともっと良い関係を築くには、どうすればいいですか?」
- 「会社の評価」→「私が今の会社で評価されるために、どんな強みを発揮できますか?」
このように、自分軸で質問を立てることで、占いは「他人の心を覗く道具」から「自分の行動を変えるための作戦会議」へと変わります。
原則3:YES/NOの「クイズ」ではなく、ヒントを求める「オープンな質問」を(深掘りの原則)
「今の仕事、辞めるべきですか?」のようなYES/NOで終わる質問は、一見分かりやすいようで、実は非常にもったいない質問です。なぜなら、その答えの背景にある、より豊かな情報を得る機会を失ってしまうからです。
このタイプの質問は、具体的な質問とは対極にあるNGな質問の典型例です。
代わりに、「今の仕事に関して、私の才能が活かせる可能性と、転職する場合の注意点について教えてください」といった、占い師が多角的に答えられるオープンな質問を心がけましょう。そうすることで、あなた自身も気づいていなかった選択肢や可能性が明らかになることがあります。
実践!あなたのモヤモヤを「最強の質問」に変えるワークショップ
理論が分かったら、次は実践です。
あなたの悩みを、一緒に「最強の質問」に変えていきましょう。ここでは、多くの20代女性が抱える「恋愛」と「仕事」の悩みを例に、3つの原則を使った質問の作り方をご紹介します。
【恋愛編】「彼との関係がマンネリ気味…」という悩みを質問に変える
彼との関係に漠然とした不安を感じているけれど、どう聞けばいいか分からない。そんな状況を想定してみましょう。
恋愛の悩みを「最強の質問」に変えるビフォー・アフター
| 悩み | やりがちなNG質問(ビフォー) | 3つの原則を適用したOK質問(アフター) |
|---|---|---|
| 彼との将来が不安 | 「彼と結婚できますか?」 | 「彼と幸せな結婚をするために、私がこれから半年間、特に大切にすべきことは何ですか?」 |
| 彼の気持ちが冷めたかも | 「彼はまだ私のことが好きですか?」 | 「最近マンネリ気味な彼との関係を改善するために、私にできるアプローチ方法を3つ教えてください。」 |
| 出会いがない | 「いつ運命の人に出会えますか?」 | 「素敵なパートナーシップを築くために、私が自分自身の魅力を高めるには、まず何から始めればいいですか?」 |
【仕事編】「今の仕事、このままでいいのかな…」という悩みを質問に変える
今の仕事に大きな不満はないけれど、やりがいも感じられない。そんなキャリアのモヤモヤも、質問の仕方で具体的なヒントに変わります。
仕事の悩みを「最強の質問」に変えるビフォー・アフター
| 悩み | やりがちなNG質問(ビフォー) | 3つの原則を適用したOK質問(アフター) |
|---|---|---|
| キャリアの先が見えない | 「私、今の仕事を続けるべきですか?」 | 「私の才能や潜在能力が最も活かせる働き方は、今の仕事を深める方向か、新しい分野に挑戦する方向か、ヒントをください。」 |
| 職場の人間関係が苦手 | 「〇〇さん(上司/同僚)とうまくやるにはどうすればいいですか?」 | 「職場で円滑な人間関係を築くために、私がもっと意識すると良いコミュニケーションのポイントは何ですか?」 |
| やりたいことが分からない | 「私の天職は何ですか?」 | 「私が心からやりがいを感じられる仕事を見つけるために、次の一歩として試してみると良いことは何ですか?」 |
✍️ 専門家の経験からの一言アドバイス
【結論】: 一度の占いで、全ての悩みを解決しようと欲張らないこと。
なぜなら、この点は多くの人が見落としがちで、質問を詰め込みすぎた結果、一つ一つのアドバイスが浅くなってしまうからです。鑑定前には、今日一番聞きたいことを一つか二つに絞りましょう。「恋愛なら彼とのこと」「仕事なら今の職場のこと」のようにテーマを明確にすることで、占い師も集中して深く鑑定でき、結果的にあなたの満足度も格段に上がります。この知見が、あなたの成功の助けになれば幸いです。
これで安心!占い初心者のためのQ&A
最後に、初心者の方がよく抱える細かい疑問に、Q&A形式でお答えしますね。
Q. 占術(タロット、霊視など)によって質問の仕方は変えるべき?
A. 基本的に、今回ご紹介した「3つの原則」はどの占術にも共通して使えます。占術は占い師が使う道具の違いのようなもの。大切なのは、あなたが「何を相談したいか」という中身なので、原則に沿って質問を準備すれば大丈夫です。
Q. 準備した質問と違う方向に話が進んだらどうすればいい?
A. それは良い兆候かもしれません。占い師は、あなたの質問の奥にある本質的な課題を見抜いて、そちらに焦点を当てている可能性があります。まずは流れに身を任せてみましょう。もしどうしても聞きたいことがある場合は、「最後に一つだけ、準備してきた質問をしてもよろしいですか?」と素直に尋ねてみてください。
Q. 複数のことを一度に聞いても大丈夫?時間はどれくらいが目安?
A. はい、大丈夫です。ただし、前述のアドバイス通り、テーマは絞ることをお勧めします。初めてであれば、まずは30分程度のコースで、一番気になるテーマ(例:恋愛)について2〜3個の質問を準備していくのが良いでしょう。鑑定に慣れてきたら、時間を長くして複数のテーマを相談するのも一つの方法です。
まとめ:あなたの悩みが、最高の質問になる
もう「占いで聞くことランキング」を検索する必要はありません。
大切なのは、以下の3つの原則です。
- 主体性の原則: 未来を「尋ねる」から、行動を「相談する」へ
- 自分軸の原則: 主語を「彼/会社」から、「私」に変えてみる
- 深掘りの原則: YES/NOの「クイズ」ではなく、ヒントを求める「オープンな質問」を
あなたの中にすでにあるその悩みが、最高の質問の種です。自信を持って、占い師との対話を楽しんでください。この記事が、あなたの素晴らしい一歩に繋がることを心から願っています。
まずは、紙とペンを用意して、今日あなたが一番気になっていることを書き出してみませんか?そこから、あなたのための「最初の質問」作りを始めてみましょう。
[参考文献リスト]
この記事を作成するにあたり、以下のウェブサイトの情報を参考にしました。情報の透明性を確保するため、ここに明記いたします。
- 「占いで聞くこと!後悔しない質問の仕方【悩み別ガイド】」 – zired (https://zired.net/uranai-kikukoto-shitsumon/)
- 「占いで聞くことの例29選! 占い師から的確な答えをもらうコツも」 – マイナビウーマン (https://woman.mynavi.jp/article/240719-21/)
- 「【悩み解決】占いで聞くことランキングTOP9|失敗しない質問例…」 – ネットオフ占い (https://fortune.netoff.co.jp/fortune-how-to-ask-ranking/)


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