この記事を書いた専門家
佐藤 友理(さとう ゆり)
心理カウンセラー/占星術コンサルタント
臨床心理士として1,000人以上の女性の悩みに寄り添う中で、占星術を自己理解のツールとして活用する独自のアプローチを確立。著書に『自分を好きになるための星占い』があり、女性誌での連載も多数。
専門家があなたの悩みに寄り添います: この記事は、あなたの不安な心に優しく寄り添い、あなた自身が持つ力で幸せな未来を築くためのお手伝いをします。
「もう婚活、疲れた…」
周りの友人の幸せな報告を素直に喜べず、スマートフォンの占いサイトの結果に一喜一憂する毎日に、心がすり減っていませんか?
「いつ結婚できますか?」…これまで1,000人以上の女性たちの相談に乗ってきましたが、この質問に隠されている本当の願いは、いつも同じです。それは「私は、この先ずっと一人なのでしょうか?」という、胸が張り裂けそうな不安。大丈夫。その苦しみの原因は、占いの「使い方」を間違えているだけかもしれません。
この記事では、単に「当たる」と評判の占いを紹介するのではなく、心理学と占星術の専門家である私が、占いを「自分を深く知るための最強ツール」に変え、失った自信を取り戻し、心から満たされるパートナーシップを築くための新しいアプローチをご紹介します。
読み終える頃には、未来への漠然とした不安が、自分への確かな期待に変わっているはずです。
なぜ、私たちは「当たりすぎる占い」に心を揺さぶられてしまうのか?
まず初めに、占いの結果に心が大きく揺れ動いてしまう自分を、決して責めないでください。婚活のように、未来がどうなるか分からない不確実な状況で、何か確かな「答え」が欲しくなるのは、心理学的にもごく自然な心の働きなのです。
あなただけではありません。私のカウンセリングルームを訪れる多くの方が、「アプリで“いいね”がもらえない」「パーティーで誰からも選ばれない」といった経験を重ねるうちに、すっかり自信を失ってしまっています。この婚活疲れと自己肯定感の低下という負のループこそが、占いに過度に依存してしまう大きな原因です。
心が弱っている時、私たちは無意識に「あなたは大丈夫」「未来は明るい」という情報を探してしまいます。そこに「当たりすぎる」という強い言葉で語られる占いが現れると、まるでそれが唯一の救いであるかのように感じてしまうのです。
しかし、その心の動きを理解することこそが、占いの沼から抜け出すための第一歩となります。
占いは「未来の予言書」ではない。「本当の自分」を映し出す鏡です
この記事の最も重要なメッセージは、結婚占いを「未来予知」の手段ではなく、「自己分析」のための優れたツールとして捉え直すことです。
多くの人は、占いを「これから起こること」を知るためのものだと考えています。しかし、信頼できる占いが本当に教えてくれるのは、「あなたがどんな人間で、何を大切にし、どんな時に幸せを感じるのか」という、あなた自身の心の内側なのです。
未来を当てるのではなく、あなたが本当に望む未来を「思い出す」手伝いをするのが、占いの本来の役割です。占いの結果は、絶対的な未来を示す予言書ではなく、今のあなたを映し出し、進むべき道を照らしてくれる鏡や羅針盤だと考えてみてください。

明日からできる、自分だけの「幸せの羅針盤」を作る3つのステップ
では、具体的にどうすれば占いを「自分を映す鏡」として使えるのでしょうか。明日からすぐに実践できる3つのステップをご紹介します。
Step1: 「運命の人」の解像度を上げる
多くの人が「運命の人」の条件として、身長や年収、学歴などをリストアップします。しかし、本当に大切なのは、あなた自身の「結婚観」を明確にすることです。あなたがどんな時に心から安らぎ、どんな関係性の中に幸せを感じるのかを、まず自分自身が理解してあげる必要があります。
以下の質問に、ノートやスマートフォンのメモ帳でいいので、少しだけ時間をとって答えてみてください。
- あなたがパートナーといる時に、一番大切にしたい時間はどんな時間ですか?
- あなたが落ち込んでいる時、パートナーにどう接してほしいですか?
- あなたが考える「理想の家庭」とは、どんな笑い声が聞こえる場所ですか?
この作業は、漠然としていた「運命の人」という存在を、あなただけの明確な「結婚観」に合う人へと具体化する手助けになります。
Step2: 星座から「自分の魅力」を再発見する
婚活で自信を失いかけている時こそ、西洋占星術のようなツールを使って、あなたが生まれ持った素晴らしい魅力を客観的に見つめ直してみましょう。これは、自己肯定感を回復させるための非常に有効なアプローチです。
例えば、あなたが太陽星座「蟹座」であれば、生まれつき共感力が高く、大切な人を温かく育む才能を持っています。もし「獅子座」であれば、太陽のように明るい笑顔で、周りの人々を自然と元気づける力を持っています。
すべての星座に、素晴らしい個性と魅力が備わっています。占いは、あなたが忘れかけていた「自分の素敵なところ」を思い出させてくれるきっかけになるのです。
Step3: 占い結果との「健全な付き合い方」を学ぶ
占いの結果、特に良くない結果が出た時にどう向き合うかは非常に重要です。
✍️ 専門家の経験からの一言アドバイス
【結論】: 占いの悪い結果は「確定した未来の警告」ではなく、「今日のコンディション予報」と捉えましょう。
なぜなら、この点は多くの方が誤解し、悪い結果を見て行動を止めてしまうからです。例えば、天気予報で「午後は雨」と出ていたら、傘を持って出かけますよね?「雨だから」と一日中家に閉じこもるわけではないはずです。占いの結果も同じで、「今日は少し気持ちがすれ違いやすいかも」と出ていたら、いつもより丁寧に言葉を選ぶよう心がける、といった「備え」のために使えば良いのです。この知見が、あなたの心を軽くする助けになれば幸いです。
良い結果が出た時も同様です。「最高の出会いがある」と出たら、ただ待つのではなく、「今日は笑顔を心がけてみよう」と、自分から幸運を掴みにいくための小さな一歩を踏み出すきっかけにしてください。
結婚占いに関するよくあるご質問
Q1: それでも、占いで悪い結果が出たら怖くなってしまいます。どうすればいいですか?
A1: その怖いという感情を、まずは受け止めてあげてください。その上で、この記事でお伝えした「コンディション予報」の考え方を思い出してください。その結果は、あなたの価値を否定するものでも、未来を決定づけるものでもありません。「今日は少し心が疲れ気味だから、自分を労ってあげよう」という、あなた自身からのサインだと捉えてみてはいかがでしょうか。
Q2: やはり有料の高額な占いのほうが当たりますか?
A2: 料金と的中率が必ずしも比例するわけではありません。大切なのは、その占い師やサービスが、あなたを不安にさせるのではなく、自己理解を深め、前向きな気持ちにさせてくれるかどうかです。有料のサービスを利用する場合は、「当たる・当たらない」という視点だけでなく、そのカウンセラーが信頼できる専門家か、あなたの気持ちに寄り添ってくれるか、という視点で選ぶことをお勧めします。
Q3: 四柱推命、西洋占星術、タロット…どの占い(占術)を選べばいいですか?
A3: どの占術も、それぞれに素晴らしい個性と歴史があります。しかし、最も重要なのは占術の種類ではなく、あなたが「自分を知りたい」という目的意識を持って占いに向き合うことです。まずは、絵柄が美しい、言葉が心に響くなど、あなたが直感的に「好き」だと感じるものから試してみるのが良いでしょう。占いを学ぶことは、自分自身という最も興味深い存在を探求する、楽しい旅のようなものです。
まとめ:あなたの未来の舵を取るのは、あなた自身です
婚活、本当にお疲れ様です。
この記事を通じて、占いは未来に怯えるための道具ではなく、自分自身を深く理解し、幸せな未来を自分の手で創り出すための、心強いパートナーになり得ることを感じていただけたなら幸いです。
あなたの未来を決めるのは、占いの結果ではありません。他の誰でもない、あなた自身の心です。
あなたは一人ではありません。そして、あなたには自分を幸せにする力が必ずあります。
まずは、今日の夜、鏡の前でご自身の素晴らしいところを一つだけ、見つけて褒めてあげてください。その小さな一歩が、明日を変える大きな力になります。
無理に婚活を再開する必要はありません。まずは、この記事で提案した「私の幸せな結婚観リスト」を作ることから始めてみませんか?心が整えば、見える景色もきっと変わってきます。
[参考文献リスト]
- 国立社会保障・人口問題研究所, 「第16回出生動向基本調査(2021年)」, https://www.ipss.go.jp/ps-doukou/j/doukou16/JNFS16_gaiyo.pdf



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