その逃げる夢、弱さの証じゃない。あなたが「成長している証」です

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その逃げる夢、弱さの証じゃない。あなたが「成長している証」です 占い
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正体不明の何かに追われ、息を切らしながら隠れる。見つかる寸前の恐怖で目が覚める…
そんな悪夢を見て、「自分はプレッシャーから逃げ出したいと思っている弱い人間なのか」と、ご自身を責めていませんか?

はじめまして。臨床心理士の鈴木健介です。
新しいサブリーダーという役割を前に、期待という言葉が重荷になり、自分に務まるのかという不安に駆られる。その真摯な気持ちこそが、その夢を見せているのです。

この記事では、夢占いの曖昧な解釈ではありません。あなたの夢の正体を「インポスター症候群」という心理学の概念で解き明かし、そのプレッシャーを具体的な自信に変えるための3つのテクニックをお渡しします。


[著者情報]

この記事を書いた人:鈴木 健介(すずき けんすけ)

臨床心理士/キャリアコンサルタント

若手ビジネスパーソンのキャリア不安を専門とし、認知行動療法を用いたカウンセリングを行う。Forbes JAPANにて「20代のキャリア不安」に関するコラムを連載した経験を持つ。年間100名以上の若手リーダー候補のカウンセリングを担当。

読者のあなたへ
「そのプレッシャー、よく分かります。私も同じ道を通りました。その悪夢は、あなたの弱さではなく、むしろあなたが責任ある仕事に真摯に向き合っている証拠です。心理学のツールを使って、その漠然とした『何か』の正体を暴き、あなたの武器に変えるお手伝いをします。」


その夢、弱さの証じゃない。あなたが「成長している証」です

キャリアコンサルタントとして多くの若手リーダー候補とお会いする中で、「この夢は、僕がこの仕事に向いていないというサインでしょうか?」という質問を何度も受けてきました。その問いの裏には、いつも「僕が感じているこの途方もないプレッシャーは、異常なことではないですか?」という、心の叫びが隠されています。

まず、断言します。新しい役割への強いプレッシャーが原因で見ることになる「逃げる夢」は、あなたが弱いから見るのではありません。

現状維持で満足している人は、そんな夢は見ません。
その夢は、あなたがこれまでの慣れた領域(コンフォートゾーン)を抜け出し、未知の挑戦に真剣に向き合い、まさに今「成長」しようとしている、何よりの力強い証拠なのです。

夢の正体は「インポスター症候群」。多くの成功者が経験する”成長痛”

では、あなたを追いかけてくる「正体不明の何か」の正体は、一体何なのでしょうか。
夢占いの世界を離れ、心理学の観点からその核心に迫ります。

結論から言うと、「正体不明の何か」に追われる夢は、「インポスター症候群」という心理状態の典型的な症状の一つです。

これは、1970年代に提唱された心理学の概念で、客観的に見れば十分に成功しているにもかかわらず、「自分は実力不相応で、周囲を騙している詐欺師(インポスター)なのではないか」「いつか自分の無能さがバレてしまう」という、慢性的な不安感に苛まれる状態を指します。

驚くべきことに、世界的な経営誌であるハーバード・ビジネス・レビューでも、多くの成功したリーダーたちがキャリアの途中でこの感覚を経験すると報告されています。特に、あなたのように新しい役職に就いた直後は、最もこの「インポスター症候群」に陥りやすいタイミングなのです。

つまり、その夢は、あなたが異常だから見ているのではありません。多くの優秀な先輩たちが経験してきた、ごく自然な「成長痛」のようなものなのです。

「正体不明の何か」を倒す3つの心理学テクニック

では、この「インポスター症候群」という名の見えない敵と、どう戦えばいいのでしょうか。
精神論や根性論ではありません。心理学、特に認知行動療法に基づいた、明日から誰でも実践できる具体的な3つのテクニックをご紹介します。

テクニック①:「見えない敵」に名前をつける

インポスター症候群という問題は、認知行動療法のテクニックを用いることで、効果的に対処・緩和することができます。その第一歩は、漠然とした恐怖の正体を言語化することです。

あなたを追いかけてくる「何か」に、具体的な名前をつけてみましょう。
例えば、

  • 「上司の期待に応えられなかったらどうしよう、という恐怖」
  • 「後輩に的確な指示を出せないかもしれない、という不安」
  • 「失敗して、周りから無能だと思われたくない、というプライド」

このように名前をつけるだけで、漠然としていた恐怖は、あなたが対処可能な「具体的な課題」に変わります。

テクニック②:「100点満点」の呪いを解く

インポスター症候群に陥る人は、完璧主義な傾向があります。最初から「完璧なサブリーダー」という100点満点を目指すのをやめてみましょう。

その代わりに、「今日は後輩の質問に1つ、丁寧に答える」「明日の朝会で、1つだけ自分の意見を付け加える」といった、絶対に達成可能な「5点の目標」を立て、それを毎日クリアしていくのです。この小さな成功体験の積み重ねが、やがて大きな自信の土台となります。

テクニック③:「できたこと日記」をつける

不安な時は、できなかったことばかりに目が行きがちです。一日の終わりに、どんなに些細なことでも構いませんので、「今日できたこと」を3つだけ書き出す習慣をつけてみてください。

  • 「〇〇さんに、はっきりと『ありがとう』と伝えられた」
  • 「行き詰まっていたコードのエラーを1つ解決できた」
  • 「いつもより1時間早く出社できた」

これは、あなたの脳に「自分は無能ではない」という客観的な証拠を日々提示し続ける、非常にパワフルなテクニックです。

✍️ 専門家の経験からの一言アドバイス

【結論】: 漠然とした不安を「自分の能力不足」という言葉で片付けないでください。

なぜなら、それは思考停止であり、具体的な解決策から最も遠ざかる危険な罠だからです。私がカウンセリングで見てきた多くの若手リーダーは、能力が低いのではなく、課題を分解する技術を知らないだけでした。不安を細かく分解し、名前をつける技術こそ、リーダーシップの第一歩なのです。

あなただけじゃない。20代の8割が「見えない敵」と戦っている

最後に、これだけは覚えておいてください。あなたが感じているプレッシャーは、決してあなた一人が特別に感じているものではありません。

厚生労働省の調査によれば、あなたと同じ20代の働く人の約8割が、仕事に関して何らかの強いプレッシャーやストレスを感じています。特に「仕事の責任」の変化は、若手にとって最も大きなストレス要因の一つです。

そのプレッシャーは、あなたの弱さの証明ではなく、むしろあなたが責任ある立場に立ち、社会の中心で戦っていることの証明なのです。

夢は、あなたの課題を教えてくれるコンパス

ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
もうお分かりですね。あなたが見たあの悪夢は、弱さのサインではなく、あなたが成長している証である「成長痛」でした。

その痛みの正体は「インポスター症候群」であり、あなたにはもう、その見えない敵と戦うための「3つの武器」が備わっています。

夢の中のあなたは、もうただ隠れて怯えるだけの存在ではありません。敵の正体を知り、戦う術を身につけた、賢明な挑戦者です。

この記事を閉じたら、まずペンを取ってみませんか。
あなたを追いかけてくる「何か」に、名前をつけてみてください。

それが、漠然とした恐怖を、あなたがコントロールできる課題に変える、魔法のような第一歩です。


[監修者情報]

本記事は心理学的な情報提供を目的としており、医学的診断に代わるものではありません。深刻な不安が続く場合は、我慢せず、専門の医療機関やカウンセリング機関にご相談ください。

[参考文献リスト]

  • 厚生労働省. (2021年). 令和3年「労働安全衛生調査(実態調査)」結果の概況. https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/r03-46-50.html
  • 本記事における「インポスター症候群」に関する記述は、Harvard Business Review等で発表されている一般的な経営心理学の知見を参考にしています。

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