突然の高額請求、本当に驚かれたことと思います。今、あなたの心の中は「どうしよう」という不安でいっぱいかもしれません。身に覚えのない請求額を見て、どうしていいか分からず、一人で悩んでいませんか?
慌ててその請求を支払ったり、怖くなって無視したりするのは絶対にやめてください。
この記事では、元消費生活センター相談員の私が、国が用意した安全な無料相談窓口「消費者ホットライン188」を使って、この問題を解決する最初の一歩を、誰よりも分かりやすく手取り足取りガイドします。
この記事を読み終える頃には、今のあなたの不安が「何をすべきか」という具体的な行動に変わり、落ち着いて問題解決に臨めるようになっているはずです。
[著者情報]
この記事を書いた人
山田 健介(やまだ けんすけ)
消費生活アドバイザー / 元・市役所消費生活センター相談員市役所の消費生活センター相談員として10年間勤務し、3,000件以上の消費者トラブル相談に対応。特に、若年層が陥りやすいデジタルコンテンツやオンラインサービスに関する金銭トラブルの解決支援を専門とする。現在は独立し、消費生活アドバイザーとして、自治体や大学での注意喚起セミナーの講師も務める。
あなたへのメッセージ: 「一人で抱え込まないでください。あなたは悪くありません。公的な制度を使い、専門家の力を借りることは、あなたの正当な権利です。私が、その第一歩を全力でサポートします。」
まず落ち着いて。あなただけではありません【高額請求の現状】
消費生活センターで相談員をしていた頃、本当に多くの方から「これって、私のせいですよね…?」と、自分を責めるような声を聞きました。
まず、一番大切なことをお伝えします。いいえ、それはあなたのせいではありません。
巧みな話術で不安を煽り、正常な判断ができない状況に追い込んで高額な契約を結ばせるのは、悪質な業者の常套手段です。あなたが特別に騙されやすかったわけでは決してありません。
実際に、独立行政法人国民生活センターの発表によれば、占いサイトや占いアプリに関する消費生活相談は後を絶ちません。これは、あなた一人の問題ではなく、社会全体で取り組むべき問題なのです。
ですから、どうか自分を責めないでください。そして、「こんなこと誰にも相談できない」と一人で抱え込むのだけは、絶対にやめてください。あなたは、助けを求めていいのです。
絶対にやってはいけない2つのこと【支払う・無視する】
パニックになると、人は「早くこの状況から逃れたい」という一心で、間違った判断をしてしまいがちです。電話占いの高額請求において、絶対にやってはいけない行動が2つあります。
- 慌てて「支払ってしまう」こと
一度お金を支払ってしまうと、その契約を認めたことになりかねず、後から取り返すのは非常に困難になります。「支払えば、この問題が終わる」わけではないのです。 - 怖くなって「無視し続ける」こと
請求を無視し続けるという行為は、事態をさらに悪化させる危険があります。なぜなら、電話占いの高額請求という問題を放置すると、業者側が「支払督促」や「少額訴訟」といった法的手続きに移行する可能性があるからです。裁判所から正式な書類が届くと、対応はさらに複雑で精神的にも大きな負担となります。
✍️ 専門家の経験からの一言アドバイス
【結論】: 業者からどんなに急かされても、「専門家に相談してからお答えします」とだけ伝え、すぐに電話を切ってください。
なぜなら、この点は多くの人が見落としがちで、相手のペースに乗せられて言われるがまま個人情報を話してしまったり、支払いの約束をしてしまったりするケースが後を絶たないからです。相手はあなたを言いくるめるプロです。土俵に乗らず、まずは第三者、それも公的な専門家を間に入れることが、あなた自身を守る最大の盾になります。
たった一つの正しい解決策:国の無料相談窓口「消費者ホットライン188」の使い方
では、具体的にどうすればいいのか。その答えは、とてもシンプルです。
電話占いの高額請求という問題に対する、国が推奨する最も安全で確実な最初の解決策は、「消費者ホットライン188」に電話することです。
「消費者ホットライン188」とは、消費者庁が設置した全国共通の電話番号で、ここに電話をかけると、あなたのお住まいの地域にある「消費生活センター」の相談窓口に自動でつながる仕組みになっています。消費生活センターには、専門の相談員がいて、無料であなたの話を聞き、具体的な対処法を一緒に考えてくれます。
以下のステップで、今すぐ行動に移しましょう。
ステップ1:電話をかける前に準備するもの
慌てなくて大丈夫です。わかる範囲で、以下の情報をメモにまとめておきましょう。
- 占いサイト名と連絡先
- 利用した日時と時間
- 請求されている金額
- 占い師とのやり取りの簡単な経緯(どんなことを言われたかなど)
- 支払いの状況(クレジットカード情報を登録したか、など)
ステップ2:スマートフォンで「188」にかける
準備ができたら、スマートフォンの電話アプリで「1」「8」「8」とダイヤルしてください。音声ガイダンスが流れますので、それに従って操作すれば、地域の消費生活センターにつながります。
ステップ3:相談員に状況を話す
電話がつながったら、準備したメモを見ながら、落ち着いて状況を説明してください。「電話占いで高額な請求が来て、どうしていいか分からず困っています」と、正直に話せば大丈夫です。専門の相談員が、優しく話を聞いてくれます。
ステップ4:今後の対応についてアドバイスをもらう
相談員は、あなたの状況に合わせて、今後どうすべきかを具体的にアドバイスしてくれます。業者への連絡方法や、必要であれば、消費生活センターから次の相談先として弁護士や「法テラス」を紹介してくれることもあります。

よくある質問(FAQ)
最後に、多くの方が不安に思う点について、Q&A形式でお答えします。
Q. 相談にお金はかかりますか?
A. いいえ、消費者ホットライン「188」や、そこからつながる消費生活センターへの相談はすべて無料です。
Q. 匿名で相談できますか?
A. はい、匿名での相談も可能です。ただし、業者との間に入って交渉(あっせん)を行う場合は、氏名を伝える必要があります。まずは匿名で状況を話すだけでも、全く問題ありません。
Q. 家族や会社にバレませんか?
A. 相談内容の秘密は厳守されます。あなたから許可なく、消費生活センターが家族や職場に連絡することは絶対にありませんので、ご安心ください。
Q. 弁護士に頼むとお金がかかりますよね?
A. 確かに弁護士への相談は費用がかかる場合があります。しかし、経済的に余裕がない方のために、国が設立した「法テラス(日本司法支援センター)」という機関があります。法テラスでは、収入などの条件を満たせば、無料の法律相談や弁護士費用の立替え制度を利用できます。消費生活センターで、法テラスの利用についても相談できます。
Q. クーリング・オフはできますか?
A. 残念ながら、電話占いは自分から電話をかけてサービスを利用するため、原則としてクーリング・オフ制度の対象外です。しかし、契約の経緯によっては別の法律で保護される可能性もありますので、諦めずに消費生活センターに相談してください。
まとめ:勇気を出して、今すぐ「188」へ
もう一度、大切なことをお伝えします。
電話占いで高額請求が来ても、慌てて支払わず、無視せず、まずは「188」に電話する。 これが、あなた自身を守るための、たった一つの正しい鉄則です。
あなたは何も悪くありません。国が用意した制度を使って、専門家の力を借りることは、あなたの正当な権利です。一人で悩み続ける時間は、今日で終わりにしましょう。
勇気を出して、その一歩を踏み出しましょう。
今すぐ、スマートフォンの電話アプリを開いて「1」「8」「8」と押してください。専門の相談員が、あなたの話を待っています。
[参考文献リスト]
- 消費者庁「消費者ホットライン188」
- 独立行政法人国民生活センター「トップページ」
- 法テラス(日本司法支援センター)「公式サイト」


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